先日、外人さんや若い方には
「黒留袖って不思議」って思われていることを知って、驚きました。
おめでたい席に黒い服を着ることや
男性や新郎新婦さんが洋装なのに、お母様だけが和服なことへの違和感だそうです。
そんな黒留袖着付についてのお話
主に結婚式の時に
お母様がお召しになることが多い着物=黒留袖
近年は【仲人(なこうど)】という言葉すら消えてしまったようですが、、、彼らも着てましたね
最近では、踊りなどで名取になられた時のお披露目会や
お琴や三味線などのショーの時などにも
黒留袖をお着付けさせていただくことも多いですね
黒留袖着付け:6480円 です
男性の紋付袴も凛々しい
ところでよく聞かれる質問、ダントツ1位がこちら。
『色留袖や黒留袖のしつけってどれ?
黒い生地に白い糸で縫ってあるんだけど。。。
全部とっちゃっていいの?』
「ちょっと待ってー、切らないでくださいね!」
と、慌てることもしばしば。
黒留袖には取ってはいけないしつけ糸があります
黒留袖に限らず、格の高い着物にはだいたいついているんですが
ぬいびつけ・ぞべしつけ・かざりしつけ・ぐししつけ。。。と、名前は色々あるようで。
ほんと何が常識かわかりませんね
私が着付け講師をするときには、「何が絶対!これが正しい!」とは言わず
「名前には所説ありますが。。」と説明しています(←保身ですかね(^-^;)
ちなみに
- ぞべしつけは、ぞべ糸(片撚(かたよ)りをした細い絹のしつけ糸)を使うから。
- かざりしつけは、飾りとして縫ってあるもので取らないから。
- ぐししつけは、グシ縫いだから。
でしょうね。
ただ知っておきたいのは黒留袖の取るべきしつけ糸はどれか。
下の画像は
【取らないしつけ】と【取るしつけ】の両方が写っています
目の大きいほう(二目落とし)で縫ってあるほうだけを取ります
そして取ると↓
こういうホント細かい縫い目だけが残ります
これが
格調高い着物にはつけられていて、職人の高度な技なんだそうですよ
腕のいい職人さんだと、目がとても細かく均等な縫い目になるのだとか。
ご自身の着物で確認してみてくださいね